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60年愛され続ける、甘くて濃い、よかろうのかしわ飯。『混ぜご飯の素』にして、手軽にご自宅で。

鶏肉を使った炊き込みご飯は全国各地にあるが、ここ福岡県では『かしわ飯』と呼んでいる。

かしわ(鶏肉)とごぼう、人参、椎茸、油あげ、こんにゃくなどを醤油・みりん・砂糖などで味付けし、ご飯と一緒に炊き込む、または混ぜ込む郷土料理だ。

福岡ではうどん屋や定食屋のサイドメニューとしては定番で、家庭でもよく作られる。

今回取材した『よかろう』は、ここ豊前市で昭和34年に創業した会社だ。人気商品は、レトルトタイプの『かしわ飯の素』。年間8万袋以上を出荷しているという。なぜ長きにわたり愛され続けるのか、その秘密に迫ってみた。

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◆60年ずっと、よかろうの看板商品はかしわ飯。

「創業当時は、小さな大衆食堂をしていました。少し経ってからお惣菜や仕出しのお店も開いたのですが、どの業態でもずっと人気だったのが『かしわ飯』です」

そう話してくれたのは、代表の金丸さん。創業者である先代社長の長女だ。

「60年もやってるので、三世代、四世代でかしわ飯を食べてくださっているお客様もいらっしゃいます。今は食堂やお惣菜、仕出しなどは辞めてしまったのですが、レトルトタイプの『かしわ飯の素』をたくさんの人にご愛顧いただいています」

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◆なぜよかろうのかしわ飯は美味しいのか。

よかろうのかしわ飯は、シンプルに美味しい。こういったレトルトタイプの商品はたくさんあるが、他にはない美味しさが感じられるのはなぜだろうか。

「一番はお醤油だと思います。複数の醤油蔵から、いくつかの醤油を仕入れ、自社でブレンドして使っています。こうすることにより、1種類だけでは出せないコクや甘み、旨味が出ます」

なるほど。とはいえ、いくつかの醤油を使うこと自体は、他でもやっていそうではある。

「創業者である父は、納得いく味に仕上げるために、様々な種類の醤油を、細かく配合を変えながら試していったそうです。ときには醤油蔵に直接注文を付けることもあったとか…。長い間試行錯誤して出来上がったこの配合は、なかなかマネできないと思います」

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◆一つひとつの素材へのこだわりも強い。

醤油だけでなく、その他の素材へのこだわりも強い。

「鶏肉は九州産だけを使っています。椎茸は香りのよい大分県産と福岡県産を中心に厳選して使っていて、油あげは地元豊前のお豆腐屋さんから仕入れています」

取材では調理場も見せて頂いたのだが、その作業の丁寧さに驚かされた。

「ごぼうは丸のまま仕入れて、水にさらした後に皮を剥いてささがきにします。人参も同じですね。手が掛かるので、大量生産をする工場ではここまで丁寧にはできないと思います」

コストを抑えながら水煮などを使うこともできるそうだが、ごぼうならではの香り・味わいが出なくなるため、今でも手作業を続けているそうだ。

「一つひとつの素材を厳選しているので、決してコストは安くありません。でも、美味しい商品を作るためには必要なことだと思っています」

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◆甘さと濃さが、よかろうの特徴。

福岡のかしわ飯は、他の地域の炊き込みご飯・混ぜご飯と比べると甘味が強い。また北九州エリアは炭鉱町が多かったため、味が濃いことも特徴だ。

「よかろうのかしわ飯は、特に甘くて濃いと思います。他の商品も食べてみていますが、ここまで甘くて濃いものには出会ってないですね…」

砂糖を加えていることもあるが、やはり福岡の醤油自体の甘さが大きいのだという。

「時代の流れだと思いますが、最近は甘みを抑えて、出汁をきかせた商品が多いですね。その方が皆さんに受け入れられるので…。でもウチは60年前からこの味でお客さまに愛してもらっているので、これからも味を変えるつもりはありません」

百貨店などで試食販売をすると、甘みが強いため口に合わないと言われることもあるのだとか。

「それでもいいんです。そのくらい特徴が際立っているということ。むしろ強みだと思っていますから」

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◆地鶏を贅沢に使った『はかた地どり飯の素』

かしわ飯の派生商品として『はかた地どり飯の素』がある。こちらはゴロっと地鶏の肉が入っており、食べ応えもある。

「地鶏ならではの出汁や旨味が出ているので、かしわ飯と比べると贅沢な味わいです。地鶏というと固いイメージを持たれがちですが、高温で柔らかく炊いているのでご年配やお子さんでも食べやすいと思います」

牛すじ飯炊き上がり.tif

◆熊本県産の牛すじを使った『牛すじ飯の素』

「こっちは熊本の牛すじを使った商品です。甘みは少し抑えて、牛の風味にあうように生姜と唐辛子を薬味に加えています。牛すじも高温で柔らかく仕上げています」

牛すじと聞くと独特のクセや硬さがあるのかと思ったが、クセは全くなく、驚くほど柔らかく煮込まれている。

「もともとは熊本地震の復興支援で作った商品なんですが、思いのほか人気が出てしまい、今では定番商品になっています」

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よかろうの商品は全て混ぜ込みタイプだ。いつも通り白ご飯を炊き、炊き上がった後に素を入れて混ぜ込む。その使い勝手の良さも人気のひとつ。

自宅で、手軽に、老舗の味を楽しんでみてはいかがだろうか。

よかろう

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よかろう

〒828-0031

福岡県豊前市三毛門899-1

tel:0979-83-4674

◆ホームページ

https://www.kashiwameshi-yokarou.com/

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