創業150年を経てもなお進化を続ける『浦野醤油醸造元』。リニューアルした店舗には、カフェも!

歴史を重ねてきた柱に、漆喰の壁。立派な瓦を葺いた屋根。150年以上にわたって豊前の皆さんから愛されてきた浦野醤油醸造元。
その店構えは威風堂々。長きにわたって豊前を見守ってきた歴史を感じる。
そんな浦野醤油醸造元が、お店の表にある販売スペースをリニューアルしたとのことで、伺ってきた。


外からの見た目は、まるでオシャレなカフェのよう。浦野醤油の屋号でもある“まるは”のマークが掛かれた水色の看板がチャーミングだ。
店内には浦野醤油自慢の商品が所せましと並ぶ。お醤油、にじいろ甘酒、お味噌、めんつゆ、もろみ、ドレッシングなどなど。以前よりもかなり広く、商品も選びやすくなっている。




浦野醤油の商品だけでなく、豊前市を中心とした県内各地の優れた商品も取り扱っている。


苅田にある洋菓子工房『トリオレ』のジンジャーシロップや、うきは市の『キンピラsewing』のアクセサリー。それに、このぶぜん百貨店でも紹介している、『よかろう』のかしわ飯の素も。
これからも様々な商品を紹介していくそうだ。

さらに驚くのは、カフェスペースができたこと。キュートなカウンターには懐かしい学校の椅子。ここでは、甘酒を使ったドリンクや“味噌玉”が楽しめる。

ドリンクは、生甘酒のスムージー。今や甘酒は浦野醤油の看板商品の一つともいえる。非加熱で酵素が生きている生甘酒を使い、牛乳を合わせて作ったスムージーだ。米糀の甘酒なので、もちろんノンアルコール。


味は『あまおう苺』『ブルーベリー』『抹茶』『バナナ』『甘酒ミルク』の5種類。スムージーの牛乳は豆乳にも変更できる。
このスムージーがとにかく美味しい。私はバナナを頂いてみた。若女将の敦子さん曰く「バナナが一番甘いですよ!」とのことで、確かに甘味はあるが、砂糖を使っていない糀だけの甘さなので、自然で優しい。とても冷たくて、夏にぴったりのドリンクだ。
私が取材をしている間もたくさんのお客さんがいらっしゃっていたが、そのほとんどが生甘酒スムージーを召し上がっていた。


そして味噌玉。Instagramなどで目にすることもある味噌玉を、お味噌のプロでもある浦野醤油が手掛け た。
取材当日のラインナップは『キャベツとあげ玉』『あられとお野菜』『ナッツとおくら』『ごまたっぷり』だ。店内のポットでお湯を注いですぐに食べられるほか、テイクアウトも可能だ。
便利な上に見た目もキュートなので、家で子供と一緒にお湯に溶かしても楽しそう。

また、イートインだけでなく『塩糀づくり体験(予約不要)』『味噌づくり体験(要予約)』などの体験プログラムもあり、プロの指導のもとで自分だけの味噌・塩 糀を作ることができる。
塩糀づくり体験は5分~10分ほどの所要時間なので、気軽にチャレンジできそうだ。

150年の歴史を重ねてもなお進化を続けていく、浦野醤油醸造元。店舗リニューアルを経て、豊前市の新たなスポットとしても目が離せない。