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生の玉ねぎから作る『たまっしんぐ』。この風味と甘味、そしてクリーミーさは、手作りならでは。

玉ねぎを使ったドレッシングは、世の中にごまんとある。もちろんどの商品もこだわって作られており、美味しい。しかし残念ながら、今回ご紹介する『たまっしんぐ』を超える商品には、なかなか出会えていない。

私もずっとこの商品を使っているが、なぜこんなに美味しいのか、どんな製法で作っているのか、何が他と違うのか。今回は『たまっしんぐ』の生みの親である『かなえ工房』の越知さんにお話を伺ってみた。

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◆生の玉ねぎならではの、風味と甘味。

たまっしんぐが他の玉ねぎドレッシングと大きく違うのは、その風味だ。加工食品の場合、保存性や使い勝手の問題から玉ねぎは加熱して使う。しかし、たまっしんぐに使われている玉ねぎは、“生”だ。

「玉ねぎは、生と過熱では風味も味も、まったく違います。生の玉ねぎを使わなければ、このたまっしんぐのような風味は出ません。もちろん加熱をすれば保存性も高くなりますが、それでも“生”にこだわり続けています」

生の玉ねぎと聞くと、辛みや独特の匂いが気になる。しかしたまっしんぐは驚くほど甘味があり、玉ねぎのツンとくる匂いもない。

「辛みや匂いは、水にさらして一晩寝かすことで抜いています。傷みのもとになる水気も徹底的に切ることで、濃厚で粘度の高いドレッシングに仕上げています」

2才になる私の娘もたまっしんぐが大好きで、これを掛けるだけで野菜を食べてくれる。小さな子供でも食べられるほど、辛みも匂いもないのだ。

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◆子供に食べさせてあげたくて作った、たまっしんぐ。

なぜ越知さんは、たまっしんぐを開発しようと思ったのだろうか。

「私の夫は板前をしていて、夫と一緒に作ったのがたまっしんぐの原型です。添加物を入れずに、たとえ日持ちしなくても、子供に安心して食べさせられるようなドレッシングを作ろうと思って開発しました」

確かに市販のドレッシングには、増粘剤やエキス、着色料、乳化剤などが使われているものも多い。しかしたまっしんぐにはこうした添加物が使われておらず、家庭にもある食材・調味料だけで作られている。

「買ってくださったお客様からも、子供がよく食べてくれるっていう声はたくさんもらいます!」

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◆たくさんは作れない。そこに価値がある。

ドレッシングなどの加工食品は、効率よくたくさん作るためにそのほとんどが“工場”で作られている。しかしたまっしんぐは、工場では作れない。

「以前、工場でも作れるのかな?と思って、聞いてみたことがあります。でも、工場では生の玉ねぎを使って今のようにドレッシングを作るのは無理だと言われました。それを聞いたらむしろ、“自分で作ろう!”という覚悟ができましたね」

生のたまねぎを使うのは、それほど難しい。食材の傷みに気を配り、かつ下ごしらえや調理の手間も掛かる。工場では、この味を作ることは不可能だった。

越知さんが自分で玉ねぎを剥き、カットし、辛みや匂いを抜き、調理し、味付けし、手作業でボトルに詰める。丁寧に、時間と手間を惜しまずに作っているからこそ、おいしく仕上がる。大量生産はできないが、ゆえに価値があるといえる。

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◆大分の柚子を使ったゆず味も。

たまっしんぐにはプレーンのほか、ゆず味も。こちらは大分県産のゆず果汁を使っているそうだ。

 

「ゆず味は香りが良くて、意外と女性より男性に選ばれることが多いんですよ」

確かに、たまねぎの香りや旨味の中にゆずの爽やかな香りがあり、プレーンとはまた違う美味しさだ。

 

ちなみに今後も新しいフレーバーを検討しているとのことで、新商品が発売された暁にはまた紹介したいと思う。

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「たまっしんぐは生たまねぎを使って手作りしています。加熱処理もしていないので、市販のドレッシングのように長期の保存もできません…」

工場で大量生産すれば、もっと効率よく、コストを落として製造することもできるだろう。でも、越知さんはあえて今の作り方を貫いている。

 

「不便さはあると思いますが、こだわって商品を作っている証です。お子さんにも安心して食べさせられるようなものを、丁寧に作っています」

 

私もたまっしんぐを使ってもう1年以上。これまでに色んな玉ねぎドレッシングを食べてきたが、自信を持ってこれが一番おいしいと言える。ぜひもっとたくさんの人に、たまっしんぐの魅力を知っていただきたいと思う。

『ぶぜん百貨店』における、たまっしんぐ休売のお知らせ

たまっしんぐは、生の玉ねぎを使用した商品です。そのため、夏~秋にかけての期間は常温発送ができず、ぶぜん百貨店においては休売とさせていただきます。涼しくなりましたら、再販させて頂きます。なお休売中は『かなえ工房』さんの公式サイトより、ぜひお買い求めくださいませ!

かなえ工房

〒829-0102
福岡県築上郡築上町大字築城732-9

tel:090-6892-7712

◆ホームページ

https://www.kanaekobo.com/

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