top of page

豊前産のフルーツで、贅沢に、丁寧に手作りした『豊前果蜜堂』のフルーツシロップたち

IMG_0340.JPG

豊前市を含む周防灘沿岸は『瀬戸内気候』に属し、冬は比較的温暖で、夏は雨が少なく湿度が低い。こうした気候は果物の栽培に適しており、豊前市でもたくさんのフルーツが栽培されている。

そんな豊前産のフルーツを贅沢に使って作ったシロップが、いま豊前だけでなく福岡全域、そして東京でも話題になっている。それが、今回取材で訪れた豊前商店さんの『豊前果蜜堂』シリーズだ。

IMG_0460.JPG

実は私自身このシロップをもう長いこと愛飲しており、お水で割ったフルーツジュースは5才と2才の娘たちもたまらなく好んでいる。

ソーダ割りも美味しいし、お酒で割っても美味しい。かき氷のシロップにもなるし、料理の味付けにも使えてしまう。

豊前産の美味しいフルーツをそのまま詰め込んだかのような香りと甘味、美しい色、そして甘いだけでなくどこか爽やかさもある。

今回は豊前商店の店主であり、このフルーツシロップを開発した副田さんに、シロップの開発秘話やこだわりを伺ってきた。

IMG_0364.JPG

◆手摘みイチゴで作る、鮮やかなシロップ。

取材に訪れた日は、ちょうどイチゴシロップを製造していた。副田さんが自分で一つひとつ摘んでいるという豊前産のイチゴを贅沢に使い、お砂糖とゆず酢、そしてクローブを少し入れて煮込んでいく。

もちろん保存料や着色料などの添加物は使わない。それでいて、どうしてあんなに鮮やかなイチゴの色が出るのだろう。

「温度管理が大切で、高すぎると色も悪くなっちゃうんです。一定の温度でじっくり煮だすことで、フルーツの鮮やかな色が出ます」

IMG_0429.JPG

出来上がったばかりのシロップは、まるでイチゴがそのまま溶けてしまったかのような美しさ。

「出来るだけ素材の風味や色味が活きるように、フルーツとの相性を考えながらスパイスを足してみたり、試行錯誤しています」

 

手作業で濾してビンに詰め、ラベルを貼って出来上がり。摘み取りからラベル貼りまで全ての作業を丁寧に手作業で行う。その手間や労力は計り知れない。しかし手間を掛けるからこそ、唯一無二の美味しいシロップが出来上がる。

IMG_0417.JPG

◆「私、あんまり甘いものが好きじゃないんです」

…と、取材中に副田さんが仰った。フルーツを使った甘いシロップを作っているのに、甘いものが好きではないとは。

「苦手だからこそ甘いものへの感度が高くなるというか。本当に美味しいと思えるものじゃないと受け付けないんです。ちなみに甘いものよりもお酒が大好きです」

実は私も共感できる。辛党で普段はあまり甘いものを飲み食いしないのだが、このフルーツシロップは違った。本当に美味しい。

それに、お酒が大好きな人にこそオススメしたい商品でもある。ウイスキーに少しだけシロップを入れて炭酸で割るとフルーツフレーバー香るハイボールになるし、焼酎なら贅沢な酎ハイにもなる。ちなみに白ワインに少し足すと、安いワインがびっくりするくらいオシャレな味に変身する。

IMG_0412.JPG

◆なぜフルーツシロップを?

副田さんは元々、地域おこし協力隊として豊前市にやってきた。任期終了後に豊前商店を起業し、はじめは豊前の特産品であるいちじくを使ったサイダーを作っていたそうだ。

「最初はお酒を作ろう思っていたんですけど、製造・販売のハードルが高くて…。そこでいちじくのサイダーを、クラウドファンディングで資金を集めて開発しました」

ちなみにこのクラウドファンディングのプロジェクトは、100名以上の支援者から目標額を大きく上回る100万円以上の支援を集めており、その注目度の高さが分かる。

「サイダーを作るための原液を、業務用のいちじくシロップとしてレストランに卸したりもしていました。そのシロップがバズってくれて、じゃあ小売り用の商品も作ってみようかと」

サイダーはどうしても外部に製造を委託する必要があるが、シロップは自社でも製造しやすい。はじめはサイダーの原液であるいちじくシロップやゆずシロップからスタートし、かおりうめ、やまもも、そしてイチゴと商品を増やしていったそうだ。

IMG_0351.JPG

◆東京の一流ホテルにも認められた味。

この取材の少し前に、『豊前果蜜堂』のフルーツシロップが、あのホテルインターコンチネンタル東京ベイの鉄板焼レストランとラウンジにて使われることが決まったそうだ。

ちなみにこの鉄板焼レストランのシェフは、ミシュランで星を獲得したお店での経験を持つそう。そんな一流レストランのシェフがその味を認め、料理のソースなどに使ってくれるという。

副田さんは「味を認めてもらえたのが嬉しい」と仰っていたが、私は認められて当然とすら思う。そのくらい品質も味も素晴らしい商品だと感じていた。

フルーツの美味しさや風味、香り、色など、どれを取っても、ここまでのシロップには出会えない。一流レストランのシェフが使用を決めたとなれば、そのクオリティは折り紙つきといえる。

IMG_0421.JPG

余計なものは入れず、美味しい素材そのものをぎゅっと詰め込んだ『豊前果蜜堂』のフルーツシロップ。メディアで取り上げられることも増え、今や豊前以外の各地でも取り扱いが増えている。

そんな中でこの“ぶぜん百貨店”では、『いちじく』『ゆず』『かおりうめ』『やまもも』『いちご』の定番5商品を扱わせてもらえることになった。

今後、季節ごとに限定商品などもリリースしていくそう。その際は、ぜひ新しい味もこの場でご紹介したい。

豊前商店

豊前商店

〒828-0074

福岡県豊前市大字下河内959-1

tel:090-2964-8347

◆ホームページ

https://buzensyoten.theshop.jp/

bottom of page